PHPのお勉強!

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文字列

string は、文字が連結されたものです。PHP では、 文字は 1 バイトと同じです。つまり、256 個の異なる文字を使用可能です。 これは、PHP が Unicode をネイティブにサポートしていないことも意味します。 文字列型の詳細を参照ください。

注意: PHP 7.0.0 以降では、64bit ビルドでの string 型の長さについて、 特別な制限はなくなりました。 32bit ビルドと PHP 7.0.0 より前のバージョンの 文字列の最大長は 2GB (2147483647 バイト) です。

構文

文字列リテラルは、4 つの異なる方法で指定することが可能です。

引用符

文字列を指定する最も簡単な方法は、引用符 (文字 ') で括ることです。

引用符をリテラルとして指定するには、バックスラッシュ (\) でエスケープする必要があります。 バックスラッシュをリテラルとして指定するには、二重 (\\) にします。 それ以外の場面で登場するバックスラッシュは、すべてバックスラッシュそのものとして扱われます。 つまり、\r\n といったおなじみのエスケープシーケンスを書いても特別な効果は得られず、 書いたままの形式で出力されます。

注意: ダブルクォート 構文や heredoc 構文とは異なり、 変数と特殊文字のエスケープシーケンスは、 引用符 (シングルクオート) で括られた文字列にある場合には展開されません

<?php
echo 'this is a simple string';

echo 
'You can also have embedded newlines in 
strings this way as it is
okay to do'
;

// 出力: Arnold once said: "I'll be back"
echo 'Arnold once said: "I\'ll be back"';

// 出力: You deleted C:\*.*?
echo 'You deleted C:\\*.*?';

// 出力: You deleted C:\*.*?
echo 'You deleted C:\*.*?';

// 出力: This will not expand: \n a newline
echo 'This will not expand: \n a newline';

// 出力: Variables do not $expand $either
echo 'Variables do not $expand $either';
?>

二重引用符

文字列が二重引用符 (") で括られた場合、 PHP は、以下のエスケープシーケンスを特殊な文字として解釈します。

エスケープされた文字
記述 意味
\n ラインフィード (LF またはアスキーの 0x0A (10))
\r キャリッジリターン (CR またはアスキーの 0x0D (13))
\t 水平タブ (HT またはアスキーの 0x09 (9))
\v 垂直タブ (VT またはアスキーの 0x0B (11)) (PHP 5.2.5 以降)
\e エスケープ (ESC あるいはアスキーの 0x1B (27)) (PHP 5.4.4 以降)
\f フォームフィード (FF またはアスキーの 0x0C (12)) (PHP 5.2.5 以降)
\\ バックスラッシュ
\$ ドル記号
\" 二重引用符
\[0-7]{1,3} 正規表現にマッチする文字シーケンスは、8 進数表記の 1 文字です。 1 バイトに収まらない部分は、何もメッセージを出さずにオーバーフローします (そのため、"\400" === "\000" となります)。
\x[0-9A-Fa-f]{1,2} 正規表現にマッチする文字シーケンスは、16 進数表記の 1 文字です。
\u{[0-9A-Fa-f]+} 正規表現にマッチする文字シーケンスは、Unicode のコードポイントです。 そのコードポイントの UTF-8 表現を文字列として出力します (PHP 7.0.0 で追加されました)。

繰り返しますが、この他の文字をエスケープしようとした場合には、 バックスラッシュも出力されます! PHP 5.1.1 より前のバージョンでは、\{$var} のバックスラッシュは出力されません。

しかし、二重引用符で括られた文字列で最も重要なのは、 変数名が展開されるところです。詳細は、文字列のパースを参照ください。

ヒアドキュメント

文字列を区切る別の方法としてヒアドキュメント構文 ("<<<") があります。この場合、ある ID (と、それに続けて改行文字) を <<< の後に指定し、文字列を置いた後で、同じ ID を括りを閉じるために置きます。

終端 ID は、その行の最初のカラムから始める必要があります。 使用するラベルは、PHP の他のラベルと同様の命名規則に従う必要があります。 つまり、英数字およびアンダースコアのみを含み、 数字でない文字またはアンダースコアで始まる必要があります。

警告

非常に重要なことですが、終端 ID がある行には、セミコロン (;) 以外の他の文字が含まれていてはならないことに注意しましょう。 これは、特に ID はインデントしてはならないということ、 セミコロンの前に空白やタブを付けてはいけないことを意味します。 終端 ID の前の最初の文字は、使用するオペレーティングシステムで定義された 改行である必要があることにも注意を要します。 これは、UNIX システムでは macOS を含め \n となります。 最後の区切り文字の後にもまた、改行を入れる必要があります。

この規則が破られて終端 ID が "clean" でない場合、 終端 ID と認識されず、PHP はさらに終端 ID を探し続けます。 適当な終了 ID がみつからない場合、 スクリプトの最終行でパースエラーが発生します。

例1 間違った例

<?php
class foo {
    public 
$bar = <<<EOT
bar
    EOT;
}
// 識別子はインデントしてはいけません
?>

例2 有効な例

<?php
class foo {
    public 
$bar = <<<EOT
bar
EOT;
}
?>

ヒアドキュメント構文を、クラスのプロパティの初期化に用いることはできません。 PHP 5.3 以降では、変数を含まないヒアドキュメントではこの制約はなくなりました。

ヒアドキュメントは二重引用符を使用しませんが、 二重引用符で括られた文字列と全く同様に動作します。 しかし、この場合でも上記のリストでエスケープされたコードを使用することも可能です。 変数は展開されますが、文字列の場合と同様に ヒアドキュメントの内部で複雑な変数を表わす場合には注意が必要です。

例3 ヒアドキュメントで文字列を括る例

<?php
$str 
= <<<EOD
Example of string
spanning multiple lines
using heredoc syntax.
EOD;

/* 変数を使用するより複雑な例 */
class foo
{
    var 
$foo;
    var 
$bar;

    function 
__construct()
    {
        
$this->foo 'Foo';
        
$this->bar = array('Bar1''Bar2''Bar3');
    }
}

$foo = new foo();
$name 'MyName';

echo <<<EOT
My name is "$name". I am printing some $foo->foo.
Now, I am printing some 
{$foo->bar[1]}.
This should print a capital 'A': \x41
EOT;
?>

上の例の出力は以下となります。

My name is "MyName". I am printing some Foo.
Now, I am printing some Bar2.
This should print a capital 'A': A

ヒアドキュメント構文を用いて、 関数の引数にデータを渡すこともできます。

例4 ヒアドキュメントを引数に使用する例

<?php
var_dump
(array(<<<EOD
foobar!
EOD
));
?>

PHP 5.3.0 以降、静的な変数やクラスのプロパティ/定数を ヒアドキュメント構文で初期化できるようになりました。

例5 ヒアドキュメントを用いた静的な値の初期化

<?php
// 静的変数
function foo()
{
    static 
$bar = <<<LABEL
Nothing in here...
LABEL;
}

// クラスのプロパティ/定数
class foo
{
    const 
BAR = <<<FOOBAR
Constant example
FOOBAR;

    public 
$baz = <<<FOOBAR
Property example
FOOBAR;
}
?>

PHP 5.3.0 以降では、ヒアドキュメントの宣言をダブルクォートで囲めるようにもなりました。

例6 ヒアドキュメントでのダブルクォート

<?php
echo <<<"FOOBAR"
Hello World!
FOOBAR;
?>

Nowdoc

Nowdoc はヒアドキュメントと似ていますが、 ヒアドキュメントがダブルクォートで囲んだ文字列として扱われるのに対して、 Nowdoc はシングルクォートで囲んだ文字列として扱われます。 Nowdoc の使用方法はヒアドキュメントとほぼ同じですが、 その中身について パース処理を行いません。 PHP のコードや大量のテキストを埋め込む際に、 エスケープが不要になるので便利です。この機能は、SGML の <![CDATA[ ]]> (ブロック内のテキストをパースしないことを宣言する) と同じようなものです。

Nowdoc の書き方は、ヒアドキュメントと同じように <<< を使用します。 しかし、その後に続く識別子をシングルクォートで囲んで <<<'EOT' のようにします。 ヒアドキュメントの識別子に関する決まりがすべて Nowdoc の識別子にも当てはまります。特に終了識別子の書き方に関する決まりに注意しましょう。

例7 Nowdoc による文字列のクォートの例

<?php
echo <<<'EOD'
Example of string spanning multiple lines
using nowdoc syntax. Backslashes are always treated literally,
e.g. \\ and \'.
EOD;

上の例の出力は以下となります。

Example of string spanning multiple lines
using nowdoc syntax. Backslashes are always treated literally,
e.g. \\ and \'.

例8 Nowdoc string quoting example with variables

<?php
/* 変数を使った、より複雑な例 */
class foo
{
    public 
$foo;
    public 
$bar;

    function 
__construct()
    {
        
$this->foo 'Foo';
        
$this->bar = array('Bar1''Bar2''Bar3');
    }
}

$foo = new foo();
$name 'MyName';

echo <<<'EOT'
My name is "$name". I am printing some $foo->foo.
Now, I am printing some {$foo->bar[1]}.
This should not print a capital 'A': \x41
EOT;
?>

上の例の出力は以下となります。

My name is "$name". I am printing some $foo->foo.
Now, I am printing some {$foo->bar[1]}.
This should not print a capital 'A': \x41

例9 静的データの例

<?php
class foo {
    public 
$bar = <<<'EOT'
bar
EOT;
}
?>

注意:

Nowdoc のサポートは PHP 5.3.0 で追加されました。

変数のパース

スクリプトが二重引用符で括られるかヒアドキュメントで指定された場合、 その中の変数はパースされます。

構文の型には、単純な構文と 複雑な 構文の 2 種類があります。簡単な構文は、最も一般的で便利です。 この構文では、変数、配列値やオブジェクトのプロパティをパースすることが可能です。

複雑な構文は、式を波括弧で括ることにより認識されます。

簡単な構文

ドル記号 ($) を見付けると、 パーサは、有効な変数名を形成することが可能な最長のトークンを取得します。 変数名の終りを明示的に指定したい場合は、変数名を波括弧で括ってください。

<?php
$juice 
"apple";

echo 
"He drank some $juice juice.".PHP_EOL;
// 動作しません。"s" は、変数名として有効な文字ですが、実際の変数名は $juice です。
echo "He drank some juice made of $juices.";
// 動作します。波括弧で囲むことで、どこまでが変数名かを明示しているからです。
echo "He drank some juice made of ${juice}s.";
?>

上の例の出力は以下となります。

He drank some apple juice.
He drank some juice made of .
He drank some juice made of apples.

同様に、配列添字とオブジェクトのプロパティをパースすることも可能です。 配列添字の場合、閉じ角括弧 (]) は添字の終りを意味します。 シンプルな変数の場合と同じ規則が、オブジェクトのプロパティに対しても適用されます。

例10 簡単な構文の例

<?php
$juices 
= array("apple""orange""koolaid1" => "purple");

echo 
"He drank some $juices[0] juice.".PHP_EOL;
echo 
"He drank some $juices[1] juice.".PHP_EOL;
echo 
"He drank some $juices[koolaid1] juice.".PHP_EOL;

class 
people {
    public 
$john "John Smith";
    public 
$jane "Jane Smith";
    public 
$robert "Robert Paulsen";
    
    public 
$smith "Smith";
}

$people = new people();

echo 
"$people->john drank some $juices[0] juice.".PHP_EOL;
echo 
"$people->john then said hello to $people->jane.".PHP_EOL;
echo 
"$people->john's wife greeted $people->robert.".PHP_EOL;
echo 
"$people->robert greeted the two $people->smiths."// 動作しません
?>

上の例の出力は以下となります。

He drank some apple juice.
He drank some orange juice.
He drank some purple juice.
John Smith drank some apple juice.
John Smith then said hello to Jane Smith.
John Smith's wife greeted Robert Paulsen.
Robert Paulsen greeted the two .

PHP 7.1.0 以降では、 負の 数値インデックスもサポートされました。

例11 負の数値インデックス

<?php
$string 
'string';
echo 
"The character at index -2 is $string[-2]."PHP_EOL;
$string[-3] = 'o';
echo 
"Changing the character at index -3 to o gives $string."PHP_EOL;
?>

上の例の出力は以下となります。

The character at index -2 is n.
Changing the character at index -3 to o gives strong.

より複雑な場合は、複雑な構文を使用する必要があります。

複雑な (波括弧) 構文

この構文が「複雑(complex)な構文」と呼ばれているのは、 構文が複雑であるからではなく、 この方法では複雑な式を含めることができるからです。

どんなスカラー変数、配列の要素あるいはオブジェクトのプロパティの文字列表現であっても この構文で含めることができます。 文字列の外側に置く場合と同様に式を書き、これを { と } の間に含めてください。'{' はエスケープすることができないため、 この構文は $ が { のすぐ後に続く場合にのみ認識されます (リテラル "{$" を指定するには、"{\$" を使用してください)。 以下のいくつかの例を見ると理解しやすくなるでしょう。

<?php
// すべてのエラーを表示します
error_reporting(E_ALL);

$great 'fantastic';

// うまく動作しません。出力: This is { fantastic}
echo "This is { $great}";

// うまく動作します。出力: This is fantastic
echo "This is {$great}";

// 動作します
echo "This square is {$square->width}00 centimeters broad."


// 動作します。クォートしたキーを使う場合は、波括弧構文を使わなければなりません
echo "This works: {$arr['key']}";


// 動作します
echo "This works: {$arr[4][3]}";

// これが動作しない理由は、文字列の外で $foo[bar]
// が動作しない理由と同じです。
// 言い換えると、これは動作するともいえます。しかし、
// PHP はまず最初に foo という名前の定数を探すため、
// E_NOTICE レベルのエラー(未定義の定数) となります。
echo "This is wrong: {$arr[foo][3]}"

// 動作します。多次元配列を使用する際は、
// 文字列の中では必ず配列を波括弧で囲むようにします。
echo "This works: {$arr['foo'][3]}";

// 動作します
echo "This works: " $arr['foo'][3];

echo 
"You can even write {$obj->values[3]->name}";

echo 
"This is the value of the var named $name{${$name}}";

echo 
"This is the value of the var named by the return value of getName(): {${getName()}}";

echo 
"This is the value of the var named by the return value of \$object->getName(): {${$object->getName()}}";

// 動作しません。出力: This is the return value of getName(): {getName()}
echo "This is the return value of getName(): {getName()}";
?>

文字列内で、変数を使ってクラスのプロパティにアクセスすることもできます。 このような構文を使います。

<?php
class foo {
    var 
$bar 'I am bar.';
}

$foo = new foo();
$bar 'bar';
$baz = array('foo''bar''baz''quux');
echo 
"{$foo->$bar}\n";
echo 
"{$foo->{$baz[1]}}\n";
?>

上の例の出力は以下となります。

I am bar.
I am bar.

注意:

{$} の内部における 関数やメソッドのコール、静的クラス変数、クラス定数は、PHP 5 から動作します。 しかし、アクセスする値は文字列が定義されたスコープにおける変数名として解釈します。 ひとつの波括弧 ({}) では、 関数やメソッドの返り値、クラス定数や静的クラス変数の値にはアクセスできません。

<?php
// すべてのエラーを表示します
error_reporting(E_ALL);

class 
beers {
    const 
softdrink 'rootbeer';
    public static 
$ale 'ipa';
}

$rootbeer 'A & W';
$ipa 'Alexander Keith\'s';

// これは動作し、出力は I'd like an A & W となります
echo "I'd like an {${beers::softdrink}}\n";

// これも動作し、出力は I'd like an Alexander Keith's となります
echo "I'd like an {${beers::$ale}}\n";
?>

文字列への文字単位のアクセスと修正

$str[42] のように、 角括弧を使用してゼロから始まるオフセットを指定すると、 文字列内の任意の文字にアクセスし、修正することが可能です。 つまり、文字列を文字の配列として考えるわけです。 複数の文字を取り出したり変更したりしたいときは、関数 substr() および substr_replace() が使えます。

注意: PHP 7.1.0 以降では、負の文字列オフセットにも対応するようになりました。 これは、文字列の末尾からのオフセットを表します。 以前のバージョンでは、負のオフセットで読み込もうとすると E_NOTICE が発生し (空文字列を返します)、負のオフセットで書き込もうとすると E_WARNING が発生していました (文字列には何も手が加えられません)。

注意: $str{42} のように波括弧を使用してアクセスすることも可能です。

警告

範囲外のオフセットに書き込んだ場合は、空いた部分に空白文字が埋められます。 整数型以外の型は整数型に変換されます。 無効なオフセット形式を指定した場合は E_WARNING を発行します。 文字列を代入した場合は最初の文字だけを使用します。 PHP 7.1.0 以降では、空の文字列を代入すると fatal エラーが発生するようになりました。 これまでのバージョンでは、NULL バイトが代入されていました。

警告

内部的には、PHP の文字列はバイト配列です。 そのため、角括弧を使った配列形式での文字列へのアクセスは、 マルチバイト対応ではありません。この方法は、 ISO-8859-1 のようなシングルバイトエンコーディングの文字列に対してだけしか使えません。